信じてほしいなら、

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 何が、本気だったらいいか、よ。  遊びだろうが、本気だろうが、アンタなんかお断り。  近寄らないで、話しかけないで。 二度とそのムカつく顔を見せないで。  南を引っ叩いて、麻美の手を引いて逃げるようにあの場から離れた。  麻美は突然のことに何がなんだかわからないって感じの顔をしていたけど、しばらくしてコンビニの前辺りで立ち止まると、アタシの様子を伺うように見て、気まずそうに視線を彷徨わせていた。  何も言わずに俯いたまま立ち尽くしているアタシの頭を、よしよしと撫でて、なぜか麻美が、ごめんね、と呟く。 「……なんでアンタが謝んのよ」 「え、だって、ほら、南君を紹介したのってあたしだし……それで、うん、わかんないけど、なんか謝ってみた」 「なにそれ」  ごめんね、ともう一度言った麻美を、顔を上げて見る。泣きそうになったけど、なんとか涙は引っ込んだみたい。ぎこちない笑い方で麻美に笑いかけた。アタシが泣いていないとわかると、麻美は安心したような気の抜けた笑みを浮べる。 「てか、ホント南君、サイアクだよねー! あんな奴、もう絶対相手にしちゃダメだよ!」 「最初は南と付き合え、付き合えって、すっごいすすめてきたくせに」 「もうー! それは言わないでよおー! 南君のことは忘れよう! うん! ほら、今度はもっといい人紹介したげるからさ! 岡本君似の!」 「……遠慮しとく。もう、しばらく男はいらないし」 「ええー。そんな寂しいこと言わないでよー」  いらないいらない、と首を横に振るアタシの手を持って麻美は、ぶらぶらと揺らしながら拗ねたような表情を向けてくる。  
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