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彼女らを失ってから、私はどれだけの時間を過ごしてきたのだろう?
一人取り残された私。
年をとれない体を、何度憎んだことだろう。
朝比奈みくるの産まれる時間までは、人の身には長すぎる時間。
いつまで私は一人ぼっちなのだろう。
「私は・・・・・・あなたたちに会いたい」
情報統合思念体からは、私の死を許可されていない。
自殺することすら許されぬこの体。
人の心を持ったことが罪だったのだろうか?
人形でしかない私が、人の心を持ってはいけなかったのだろうか?
私はしゃがみこみ、涙を流す。
もしも一つだけ願いが叶うとしたら、
どうか、どうかこの身を滅ぼしてください。
彼の元へ、帰れるように。
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