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~ 最古の記憶 ~
2歳年下の弟が、まだ、ちっちゃなちっちゃな赤ちゃんだったと思います。
夜の事です。
今思えば台風だったのでしょう。ものすごい音の後、お部屋の電気が消えました。すると障子の向こうが、まるて昼間のように明るくなります。そしてまた凄い音と地響きが…。
普通、怖がりますね。
ところがこの女の子、生れつき好奇心がハンパじゃなかったのか、どうやらお父さんに縁側に連れて行って欲しいとお願いしたようです。
夜なのにピンクとも紫とも言えない空…一瞬お庭が全部見えて…うわっ…て思うとドーン!
この日からこの子は夜の空が大好きになってしまいました。
そして毎晩、(ピンクの空にならないかな)とでも思ったのでしょうか…夜空を見るのが日課になったようです。
心の中では…な・に・か、がゆらぎ始めたようです。
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