step,4:焼け付く肉欲

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(熱い…なんか、気分いいな) アートマンは夢中で腰を振り続けている自分に気付いた。 いつからそうしているのか解らない。本当に、気付いたらそうしていた。 (…なんだ? …この人は?) 眼下には見知らぬ女が居る。 アートマンは組み敷く形で、女に覆い被さって腰を打ち付けていた。 激しい息使いが二人から発せられている。 「…は」 痙攣する様にアートマンの声帯が震えた。 「はっ、はっ、ははは、はははは」 激しい息使いに、込み上がるままの笑い声が混ざる。 快感と、それを越える圧倒的な征服感がアートマンの中に渦巻いている。 動作は次第に性急さを増していく。 やがて、
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