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涙を照らす場所
太陽を眺めた
眼が悪くなるからって止められた
「そんなの構いやしない」
あの時そう言えたらなぁ
憧れてたんだ ずっと
寒かったから
あの陽を見つけるまで
日陰で生きてきていた
寒いのが丁度良かった
そうやって強がって
憧れの眼差しの眼を閉じた
「叶いやしない」
「届かないんだから」と
誰も居ない部屋 呟いて どうしてだろう
涙が落ちる
本当にこの眼はおかしくなったのかな
抑えられない
この涙
乾かないで
また溜まっていく
どうしたら止まるんだ
悲しくなんかないって!
どうしたら乾いてく
床が濡れてくだろう
月とスッポンって言われたから諦めた
「解らないだろう!」
強がりでもそう言えたらなぁ
諦めたくない
だって
願ってたから
あの陽を見つけてから
いつかは太陽に
寒いのは苦手なんだよ
そうやって足掻いて
疲れて眠くなるの待っていた
ガキの頃から成長してないんだ
誰も居ないのに呟いて
「どうして」なんて
思えなくて
本当の僕は無くしてしまった
ウソに消されて
この涙
乾くのはまだ 先の話
お願いだ 止まってくれ
悲しいんじゃないんだ!
「ウソ吐くな!強がるな! 自分を誤魔化すな」
無意識の内で言い訳していた
慣れすぎてて解らなくて
ホントの自分が教えてくれた
ホントの言葉
明るい道に辿り着いたよ ウソも消したよ
この涙
乾くのはまだ先だけど
その意味に気付いたんだ
悲しいけれど大丈夫!
いつかまた泣いても
床は濡れないだろう
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