29人が本棚に入れています
本棚に追加
明菜は撮影の為美容院に連れて行かれた。明菜は椅子に座らされ白のカットクロスを着けられた。霧吹きで明菜の黒髪を濡らしていった。櫛でといてみると長い黒髪は腰の辺りまで伸びていた。(すみません。調理師になるために長い髪が邪魔なのでばっさり短く切ってください。どうせ切るならばっさりベリーショートにしてください。)担当の女性美容師はびっくりしていました。(じゃー切りますよ‼本当にいいですか⁉)明菜はこわばった表情で一言(はい)と言いました。女性美容師の手が明菜の耳あたりにハサミが入る。明菜怖くて目を閉じる。ジョキジョキと鈍い音がする。恐る恐る目をあけると片方は耳の辺りから無残にも切られていた。明菜思わず涙が流れる。人生初のショートヘア無理もない。左右の長短が明菜の心を動揺させる。もう長い髪には戻れない。少し寂しげの表情をしている。(私は調理師になるんだ。このくらい乗り切れないとどうする。よし頑張ろう‼)決意がみなぎった顔にかわっていった。
最初のコメントを投稿しよう!