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「ホラ起きろ拓也、着いたぞ!」
「んん……あぁ、悪い…寝ちまってたか。ふぁぁ…」
拓也は欠伸をしながら車から降りた。
「じゃ、またな。」
「あぁ、運転気をつけろよ~?またな!」
拓也を彼の家で降ろし、俺は再びアクセルを踏んだ。
次は…夏美の家か、夏美も寝てるし…実は俺も眠い………気をつけないと寝そうだな。
しばらく走るとすぐに夏美の家に着いた。
「おーぃ、夏美!着いたぞ、起きろ。」
「うん…」
「………………………。」
「………………………。」
起きない…いつもコレだ、返事はするけど…起きない。
「明日バイトなんだろ?早く帰って寝なきゃマズいんじゃないのか?」
「うん…」
「………………………。」
「………………………。」
「おぃ!!」
「…!!!!あ、ゴメン私…寝てた?」
「やっと起きたか、着いたぞ。」
「あ、ホントだ。翔太、いつもありがとね♪」
そう言うと夏美は車を降りた。そして少し先の自宅へ向かって走り、そして夏美は自宅の前で手を振っていた。
俺は再び車を走らせ始め、ゆっくりと夏美の横を通りすぎようとしたその時…
「ちょっと待って!」
夏美が急に飛び出してきた。
俺は急いでブレーキを踏んで車を止め、窓を開く。
「どうした?忘れ物か?」
俺が軽く笑いながらそう言うと、夏美は顔を真っ青にして言った…
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