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誰かのせいにしたい
剥がれ落ちる作り笑い
ただ素直に
何かが砕けるように
あの人は笑わなくなった
それが
ただ何よりも悲しくて
何よりも
綺麗だった
泣き出しそうなその顔を
いつまでも
眺めていたかった
茜色に染まる頬が
濡れてしまうのは
誰のせい？
自分のせいだろ
いつだって
何かの、誰かのせいにして
逃げていた
近いのに距離を感じる
逃げた分だけ
距離を感じる
近いのに遠い
触れるのが精一杯
どうしてこんなにも
泣きそうなんだろう
目の前は
色が溶け落ちて
白と黒に消える
そうまで
何かの、誰かのせいにして
何が守れただろう
知らない
守れなかったのだから
知る訳がない
加害妄想の果てに
明日が果てしなく遠くなる
剥がれ落ちた作り笑い
浮かび上がる泣き顔
誰のせい？
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