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「瑞希」
優しく低い声で、僕の名前を呼ばれて振り返る。
「なぁに?」
目の前には僕の愛する人
夕食も終わり、部屋にあるソファーに腰掛けて一息ついていた僕は、伊吹を優しく見つめた。
伊吹はそのまま歩いてきて、俺の隣に腰掛ける。
「明日、学校休みだし……俺といいこと……しよっか?」
伊吹が詰め寄ってきて、読んでいた雑誌がバサッと乾いた音を立てて床に滑り落ちた。
「何、言って……ちょ…っと………伊吹っ……寄るなあ…!」
どんどん近寄ってくる伊吹をか細い腕で必死に押し返す。
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