第一話

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「お~い起きやがれ!」 寝起きが早い珀はいつも通り朝飯を作り攸達を起こしていた。 「あ~朝っぱらから疲れる」 そう愚痴をこぼしながら珀は客間へと向かって行く。珀は客間の襖の前に座り、襖を開けながら「お客様、朝食の支度ができましたので起きて下さい。」と言った…が 「あれ?居ねぇ」 そこに春の姿は無かった。珊、珀、緑立、攸、黒子は総出で旅館内を探したが、春の姿は見当たらなかった。 「幽霊?」 「たぬき?」 「…クスッ」 「さぁ何処いったんでしょうねぇ」 珊と珀は緑立が何故笑っているのか解らなかった。黒子は解っていたようだが…。 その頃春はというと 「火群さんなんなんですかこの状況!?」 「見ての通り隊員半分が重傷、残り意識不明または精神異常だよ」 「なんでこんな事に…」 「思い出したくも無い…て事で今度新しい奴入るらしいから、じゃあ俺はこれで」 そう言い残し、火群は崩れるように倒れた。 「火群さん!?火群さーーん!?」 悪の秘密結社は1体の万能家政婦ロボにより、ほぼ壊滅状態になったのでだった。 ちなみに宿泊料は前払いで済ませていたようである。 こうしてまた平穏な日々が続くのであった。
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