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「あ~珊か、そいやさっき黒子の野郎が猛スピードで駆け抜けてったがありゃなんだ?」
珀はそう言いながら手に持っていたホウキで自分の肩を軽くポンポンと叩いている。
「僕も今探してるんだ~見つけたらすりつぶす♪粉末になるまですりつぶす♪」
どうやら珊はキレているようだ。捕まったら本当にすりつぶされるであろう。
「で、今日ってなんかあったっけ?」
珊がキレている。そう悟った珀は話題を変えて多少機嫌をとろうとしているようだ。このままだと後で自分も火の粉が飛んでくると悟ったらしい。
「いつも通り買い出しくらいじゃないかな?」
「あ~だよな~そんなもんだよな客こねーし」
そんな会話をしながら刪の機嫌をとっていた。わりと落ち着いたようである。
そんな時
「珊、珀…掃除は終わったか?」
低くかすれた声がした。
「終わったよ~」
その声に耳をピクッとさせると、軽快に声を張り上げ珊がそう答えた。
「そうか、では客が来るまで俺は寝る」
攸はそう言い放ち自分の部屋へと歩いて行った。
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