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『藍と同じ学校?』 静かになった部屋で突然かけられた言葉。 大きな鼓動の音と共に視線を上げた。 長い睫毛の奥に光る綺麗な茶色の瞳。 恥ずかしさを悟られないように平然を装うのに必死だった。 『むさ苦しくて驚いたでしょ?』 『はい!』 思った以上に大きくなってしまった返事。 キョトンとした顔はやがて笑顔に変わった。 もっと知りたい もっと笑顔が見たい もっと…もっと… 自分の中の欲望が次々出てくる。 それは決して“キレイ”ではなく、貪欲なモノ。
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