395人が本棚に入れています
本棚に追加
『綾乃…大丈夫?』
亮介くんの体の後ろから顔を出した藍。
いや。
言葉と表情が見事にマッチしていない。
『トイレ…』
『頑張れ!』
何を?我慢する事?漏らす事?
藍の顔と並んだ哀原くんと三好くんの顔。
だけどその顔は実に楽しそうで…
汚しても文句言うなよ。
開き直りの心が生まれてしまった。
人の体とは不思議なモノ。
ピークを過ぎると、その次に待っているのは下降のみ。
汚してもいいと言う勝手な解釈に気持ちも楽になり、改めて自分の置かれている状況を考えた。
初めて触れる男の体。
細身だと思っていたのに、意外にある筋肉。
温かな体温は安心感を与えてくれる。
規制正しく上下する体。
長い睫毛に整った眉。
薄い唇は思わず触れてみたくなった。
キスって、どんな感じなのだろうか?
あの唇は、どんな愛の言葉を囁くのだろうか?
あたしは…
変態か?
最初のコメントを投稿しよう!