4/7

395人が本棚に入れています
本棚に追加
/149ページ
妊娠に気付いた時には。 あの街を離れた後だった。 父親は大反対した。 父親の分からない子供… だけど… 堕ろすことなんて出来なかった。 愛した人の子かも知れない… ただそれだけの願いを込めての父親との冷戦の日々。 負けたのは。 父親だった。 でも… 『優介!お土産だ~』 優介を一番可愛がってくれるのも、父親。 寡黙で、いつも仏頂面だった父親は。 年中締まりのない顔になってしまった。 『じぃじ』 愛する孫にそう言われれば、人は変わるのかもしれない…
/149ページ

最初のコメントを投稿しよう!

395人が本棚に入れています
本棚に追加