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眠る優介の隣で。 鳴らない携帯を見つめる毎日。 あたしから断ち切ったはずなのに… 願うのは貴方からの着信音。 鳴らないと分かっているのに… 着信音まで変えている。 貴方が歌ってくれた HYの“あなた”が流れる事を期待している。 鳴っても取る勇気なんてないくせに… 窓から差し込む月明かりを見つめながら、携帯を枕元に投げ捨てた。 願う事はただ一つ。 貴方が笑っているならば 貴方が幸せならば それでいい。 貴方の隣で笑いたかったけど 貴方の隣で幸せになりたかったけど 貴方の隣にいる資格はないから。 どうか幸せになって下さい。
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