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5月24日深夜。例大祭前夜神社にて必死に地道な作業を続ける腋巫女こと霊夢と最強の魔法使い魔理沙の二人
腋「ちょっと作者出てきなさいよ。腋って何よ」
魔「ん、どうしたんだ。誰もいないところに向って。ついに壊れたか?」
壊れたというのも無理はない連日の徹夜だ。
明日の例大祭までにこれを仕上げなければならない。
魔「いい加減プリンター買おうぜ。手で30部はきついぜ。30部でも少ない方だがな」
腋「そんな事言ってもこれがお賽銭全部集めて出せる資金の限界なんだから仕方ないでしょ」
いつものごとく貧乏な博霊神社。お賽銭は一日1000円入っていれば大喜び。という状態。
魔「全くお前の頼みだから来てやったんだがな。来なきゃよかったぜ」
ちなみに外には結界が張ってあり魔理沙は出れない。なんという監禁事件。
腋「はいはい、文句言わない。後10部ファイト」
魔「というか何でこんなギリギリまでなってしまったんだ。もっとスケジュールとか考えてだな」
腋「どうせ受からないと思って適当に申し込んだのよ」
魔「おいおいこのイベントの主役だろ」
腋「前回申し込んで落ちたから。しかも今回みたいに全お賽銭これの作成につぎ込んじゃって売れなかったからそのあと大変だったのよ」
魔「おいおい、イベントの主役が落ちるのかよ」
腋「まあ仕方ないわ。本番に出せれば良いのよ」
魔「でもこの調子じゃ会場で寝ちゃうぜ」
腋「そんな事もあろうかと奮発して買ってきちゃったんだ。栄養ドリンク」
魔「おお。それくれよ。手伝ってあげてるんだし」
腋「ダメ。この作業終わるまではあげないわ」
魔「ちぇ、仕方ないがんばるか」
ところが眠気と疲労が増してくるにつれてある現象が発生する
腋「魔理沙。そこ違う」
魔「おい、ここの線曲がってるぜ」
そうミスが多発する。印刷でない分これが出るのは仕方ない。
魔「最初の方に描いた本と今描いた本との違いが明らかだな」
その違いは表紙絵から始まりホチキスの止め方まで明らかだった。
そんなこんなで完成したのが朝の8時
腋「なんとか終わったわね」
腋「さて行くわよ。いざ戦場ビックサイトへ」
魔「おう。移動中久しぶりに寝れるぜ」
腋「ここからだと新木場まで行って臨海線に乗り換えるのが一番最短ね」
こうして二人は臨海線に乗り換え国際展示場に向かう。
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