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勇者さん「……糸か…」
勇者とクロマとの間には目をかなり凝らさないと見えないような糸が張り巡らされていた
戦士さん「こんなの切っちまえばいいじゃねぇかぁ!!」
戦士が斧で糸に切りかかる
プチッ
クロマ「フッ」
ガタン!!
僧侶さん「え?」
きゃぁぁぁぁ……
僧侶が落とし穴に落ちた
魔導師さん「僧侶ーッ!!」
クロマ「その糸を切ると何処かの落とし穴が作動するぞ?
気をつけて切るんだな。」
ハハハとクロマは座りながら笑う
実は後ろでタイミングよくリモコンで落としているのは黙っておこう
戦士さん「ちくしょう……切ると運が悪かったら落ちるってことか……」
いや、リモコン操作だから100%落ちるけどね
クロマ「……ん?」
良く見ると勇者が体をくねらせてゆっくり糸をかいくぐっている
クロマ「………」
ビュュン
勇者さん「ぎゃあ!!」
クロマが指先からビームを出した
クロマ「いや……それは撃つぞ…?」
勇者は撃たれた尻を押さえて跳ね回る
勇者さん「僧侶! 回復を……」
残念ながら僧侶は既に落ちている
勇者さん「くっ……!」
クロマ「さぁどうする? おとなしく自害するか?」
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