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ガタッ
僕は教室の椅子から転げる
「西宮?大丈夫か??」
担任が心配して一声掛けた
僕は慌てながら
「だ、大丈夫です」
と返し椅子に座る
クラスの皆は笑う者もいれば、心配して一声掛けてくれるコ、全く興味のないコと様々だった
「自己紹介の途中に
悪かったな
悪いが、また最初からして貰えるか?」
「はい。
今学期からこちらの学校に転校してきました―――」
彼女の声に僕の手は、小刻みに震える
「洲本――」
洲本 恵利
「洲本恵利です
これから宜しくお願いします」
やっぱり…
「それじゃ洲本の席だか…
ぁ西宮の隣が空いてるな?それじゃソコに座って。
何か分からない事があれば西宮に聞くといい。
彼は学級委員をしてるから」
ぇ!?
先生、今何て言った!?
「おい、西宮?悪いが頼んだぞ」
嘘だろ!?
「せ、せんせ…」
ちょっと待って下さい!
そぅ言おうと椅子から立ち上がり教壇に目を向けた
だけど続きが言えなかった
彼女と目が合ってしまったから
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