『始まりは』

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すると、ちょっとしてから。 「~♪~~♪」 口笛が聞こえてきた。 その正体はもちろん、早瀬君。 彼は目を閉じたまま、何かのメロディーを口ずさんでいた。 ・・・・随分、古めかしい事するなって、思った。 今時、口笛を吹く人って、いなかったし。 「~~~♪」 続くメロディー。 が。 「~~♪~~ーー痛っ!!」 突如、メロディーがプツンと途切れた。 私は、えっ!?と振り向いた。 早瀬君が口元を押さえ、うつむいていた。 「どうしたの!?」
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