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「・・・・?」
校庭のグラウンドを見下ろすと、そこでは、何名かの男子生徒が、サッカーをしていた。
全員、制服の上着を脱ぎ、シャツ1枚になって、ボールを蹴り、プレーしている。
で。
「・・・あれが、どうしたの?」
私の問いに、友達は。
「もー!ちゃんと見てよ。ほら!」
友達は人差し指を、コツンと窓ガラスにぶつけ、プレーしている男子生徒の1人を示した。
「早瀬君だよ!」
【早瀬君】
【早瀬 晃君】
それが、『彼』の名前だった。
その【早瀬君】が、ボールを追い、走り回る姿を、友達・・・だけじゃなく、何名ものクラスメート(女の子)が観戦していた。
早瀬君が、サッカー部顔負けのプレーを見せると、いよいよ、女の子たちの黄色い歓声が上がる。
「きゃー!マジ、カッコいいー!!」
「さすが早瀬君だよね!」
「あたし、超ファンなんだけど!!」
・・・なんて、彼を褒め称える声が鳴り止まない。
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