『始まりは』

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「ほんとに、サイコーよね。早瀬君」 友達が笑顔で話を振ってきたけど。 私は。 「ふーん」 一言だけ、返す。 その感想に、友達はムッとした表情になって、唇を尖らせる。 「その薄い反応は、何なのよー?」 「いや、別に・・・」 【早瀬 晃】 彼は、私と同じクラスの男子生徒で、簡単に言うと。 【クラスで、人気ナンバー1の男子】 だった。 正直言うと、すごく格好いい。 顔立ちが整っていて、背も高く、モデルみたいだった。 おまけに、成績も優秀。 スポーツ万能。 性格も、明るくて、活発的。 まるで、漫画に登場しそうな、優等生キャラの人間だった。
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