6人が本棚に入れています
本棚に追加
屋上でただ、ぼーっとするのが彼の楽しみです。
誰にも邪魔されず誰にも指図されない、自由な空間。
「…」
とっておきの場所。
だけどそこには先客が来ていました。
彼のお気に入りのベンチで男の子が寝転がって空を見ていたのでした。
どうしようかと悩んでいると男の子が彼に気付いたらしく起き上がりました。
「ごめん、ここあんたの場所だった?」
きまずそうに苦笑いする男の子はとても綺麗な顔立ちで、彼は思わず見惚れてしまいました。
「…?…なんか付いてる?」
「いやっ、別に…」
相手は男の子なのにドキドキしてしまった彼は内心恥ずかしくてたまりませんでした。
そう、この時にはもう始まっていたのです。
彼がその男の子と今後どうなるかはまた次回…
(…どうしよう、心臓が鳴り止まない)
NEXT...
最初のコメントを投稿しよう!