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「きゅーい。よく寝たぁ」
今日も昼過ぎになって、ひよこPCのAI、Pindowsは目覚めた。(起動した)
今日も見た目は愛らしい黄色のひよこである。
「めがしゃーん居ないのぉ?」
喫茶店のマスターの名前を呼ぶが、返事はない。ただの屍…はありませんね。
「ぴゅーい、誰もいないのねぇ」
ひよこはPCからネット世界に飛び移ろうと、画面に尻…背中を向ける。
その時。
「にゃー」
ひよこの背中がビクリと震えた。
「ましゃか…」
そう、ぬこ、猫です。
マスターのめがが餌をやっていた猫が、今日もやってきたのです。
「しっし、あっち行け。この恩知らずな生き物め」
いつもの毒舌で強がりつつも、後退り。
「にゃーい」
ぬこは声に反応して近づいてきます。
「かーぴっ、あっち行け!」
「にゃーにゃー」
ひよこに外部の感触を伝える、ひよこセンサーに、ぬこの足がかかる。
「や、やめろ!ひよこはふわもこデリケート…!ギャァー」
ひよこの叫びが、誰もいない喫茶店に響き渡る。
「にゃぁにゃぁ」
「イャー!かじいでぇー、agtjmpdwg.-,/@」
…
……
………
そして、最後には真っ白に燃え尽きたひよこが、ぬこに舐めつくされてそこに残っていましたとさ。
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