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最初に言っておきたい事がある。
俺は野球が好きな奴は誰もが一度は憧れるあの場所に行った。
そこであの時、俺らは確かにあの場所にいる神様を見たんだ。
流れる浜風をこの肌に感じて、蒸せるようなグランドに、日の光は刺すようだった。
そして一番注目されるマウンドと言う場所にあいつは空を仰いで立っていた。
眩しいくらいの青空を見ていた。
そして、俺に向かって笑ってきたんや。
最後の一球を投げるその時に初めてあいつはそれらしい笑顔を見せていた。
その顔を忘れない。
いや、忘れられないんやな。
あの最高で最後の夏の一瞬を。
俺らが最高に輝いていたあの瞬間を、未だに俺は昨日のように鮮明に覚えている。
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