第一章「翳」

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「ーっ!!」 とても懐かしい夢を見た…遠く遠く昔の話し 「芹沢局長?大丈夫ですか?すごい汗ですよ」 「山南か…昔の夢を見てただけだ。心配ねぇ」 山南は心配そうに芹沢の顔を覗き込み、お茶をそっと差し出す 一口お茶を口に含み 芹沢は喉を潤すと、大きな溜め息をついた 相当悪い夢を見ていたらしい 「お酒の方が良かったですか?」 優しく微笑みながら訊ねる山南を見て、芹沢は驚いた顔をすると 薄く微笑み 「今晩祇園でも行くか」 と鉄扇で肩を叩きながら言った 「沖田君も誘いましょうか」
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