第五章「動」

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ズズン!!! 大きな地響きと共に 大きく地面が揺らいぐ 「くそっ!白虎門もやられたか!!!山南、もう玄武門しか残ってねー!そっちに向かってくれ!」 馬にまたがり駆け出した山南の前に ある人物が、立ちはだかった 「時雨か!!」 時雨はゆっくりと刀を抜く 「時雨ーっ!」 芹沢は時雨に飛びかかる それはまるで風の用に早く鋭く 「俺に構うな!!お前らみんなさっさと行け!!」 「ですが局長…」 「トシちゃん…これは俺の問題だ…自分の兄弟がしたことだ、俺がけりをつける」 その言葉に土方は戸惑ったが 唇を噛み締め、一礼をすると山南達と共に走り出した 「それでいいんだ…それで…」 芹沢は、3人を見送ると時雨に向き直った 「さて、兄弟喧嘩といこうか」      
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