第一章「翳」

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大きな夕日が地平線の彼方に沈み行き 漆黒の闇が、京の都を静かに覆う 祇園に行こうと総司を誘うため、山南は総司の部屋にやってきていた 総司はお団子を食べながら、書物に目を通していた 「今祇園や島原に行くのはお勧め出来ませんよι」 「何で?」 小首を傾げる山南に総司は呆れ顔で 「また、暴れたんですよぉ~今回は派手に」 と答える 山南は納得したように頷くと、立ち上がった 「どうしたんです?」 「都の見回りに行く時間だから、ちょっと行ってくる」 「あっ!!待って下さい僕も行きます!!」 総司は慌てて立ち上がると、山南と2人で見回りに出掛けることにした
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