さようなら-線香花火が燃え尽きるまで-

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僕らはまた 新しい線香花火に火をともす 君ではない 別の誰かとの 時を刻むために そこに君はいない 君と時を刻んだ あの線香花火は もう燃え尽きてしまったから 涙でいっぱいになった バケツの中に 音もなく落ちて 何もなかったと 言い聞かせんばかりの その音は 心を打った 確かに過ごした 君の隣で… 大好きだった 君の全部が…
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