異常

3/16
前へ
/49ページ
次へ
「……は?」  光は思わず呟いた。  だってあれだけの事件があったんだぞ?  なんでこんなに『普通』なんだよ。  光は教室に行かず一目散に図書室に行った。  しかしそこには寛介の死体はおろか血痕一つなかった。  おかしい、確かに寛介はここで死んでたはずなのに血痕一つないんだよ。 「訳わかんねーよ。」  光は頭痛がおきたように額を押さえながら呟いた。  もしかしたらあれは質の悪い夢なのかもしれない。  そう思うとまじめにニュースや新聞を見ていた自分が恥ずかしくなってきた。  光はサッサと教室に行く事にした。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

76人が本棚に入れています
本棚に追加