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「よう、どうした? なに辛気くさい顔してんだyou。」
教室に入ってさっそくゲーム仲間の一人斉藤 昇(さいとう のぼる)に声をかけられた。
金髪でツンツンとしていて細身でオタクでありゲームと深夜アニメのやり過ぎでいつも眼鏡をかけている。
平気でヲタクの専門用語を連発するしたまに言葉がローマ字になるので時々光を困らせる事もある。
「ああ、昨日縁起でもない夢見ちまってな。」
「彼女にフラれる夢kaa? ってそんなフラグ皆無のお前が女にフラれる訳無いよna、daーhaっhaっha!」
バシバシ背中を叩きながら笑われた。
光は教室を見回したが肝心の寛介がいない。
珍しいことにあいつ遅刻か? あいつは朝早く教室にきてすぐに寝ているのが普段の寛介のスタイルだ。
「なぁ昇、寛介はどうしたんだ? あいつが遅刻なんて珍しいな。」
時間が無くてゲームをやっても中途半端で終わってしまうから光が昇に話題を振った。
すると昇は光を不思議そうな目で見た。
「なんだよ……。」
「いやna、一つ聞いていいkaa?」
「なんだよ……改まって。」
「寛介って誰だyou?」
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