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「ふざけてませんよ? しっかり頭から爪先まで残さず食べましたよ。」
砂羅はまるで世間話をするように話す。
「そうじゃねー! なんでそんな事したかって聞いてるんだよ!」
光は頭に血が上った状態のまま砂羅を怒鳴った。
「光さん、落ち着いて聞いて下さい。」
「落ち着けって、友達が喰われて落ち着いてられるか!」
あの時感じた恐怖は感じなかった。
今の光にあるのは目の前にいる人間に友達を殺された事に対する堪え切れない怒りだった。
「うるさいですね、喰い殺しますよ?」
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