17人が本棚に入れています
本棚に追加
それは私が小学生頃に起きたとても恐ろしい出来事です。
ある暑い夏の日、私は夜中寝ているとふとトイレに行きたくなり目が覚めました。
家の中は真っ暗で恐いなぁ、と思いながらも同じ部屋で寝ている弟を起こしては可哀想だと思って、恐る恐るトイレに行きました。
平屋だった私の家のトイレは玄関の前にあり、ガラス張りの玄関を暗闇の中見て、人影があったらどうしよ…と恐ろしい想像をしていたとき…!
私の耳の辺りに無数の細かい枝のような何かが触れたのです…!
それは微かにカサカサと奇妙な音を立てながら耳の周りを動き回り、パニックになった私は硬直して、何がなんだかわからず声を出すことすら出来ませんでした。
するとその何かは次の瞬間私の耳を離れ、まだパニック状態の私は思い立ったようにとっさに玄関の電気をつけました。
辺りが明るくなりホッとしたのもつかの間、私は目の前の物を見て更なる恐怖になったのです。
私の目の前にいた物は………
ゴキ〇リ!!!!
その瞬間私の耳に触れたのはそいつの足だと確信しました。
飛んできて耳にとまったんだと………
その後トイレに行くのも忘れ、お風呂場に駆け込み耳と頭を洗ったことは言うまでもありません。
そして今もまだあのカサカサという音がトラウマになっています……(泣)
最初のコメントを投稿しよう!