隔離

2/14
64930人が本棚に入れています
本棚に追加
/585ページ
「病院・・行く?ユキナに会えるかな?」 『・・。多分病院は危険かもしれないけど・・行ってみるか・・。』 お兄さんも一緒に行ってくれることになった。 『本当に大丈夫かな・・?』 菜穂がこぼした言葉に私たちは沈黙してしまった。 「・・・・そう・・・・だよね・・。病院には感染者が沢山いる。そこに行ってしまったら移ってしまう可能性があるんだよね・・。」 私達は、とりあえず菜穂の家に戻ることにした。 菜穂の家に戻ると菜穂のお兄さんが職場の同僚に電話をした。 『おつかれ!俺だけど・・。』 ―おつかれ!お前、夜勤明けなのに、寝てねぇの!?― 『あぁ。ちょっと聞きたいんだけど、今日朝運ばれた中山さんどうなった?』 ―・・・・あぁ・・別の病院に搬送された。つかさ、今、病院溢れてんだぜ?!感染者が多数出て、この地域だけらしいんだ。だから、最初の感染者であろう中山さんが、でかい病院に搬送されたんだ。―
/585ページ

最初のコメントを投稿しよう!