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「…ごめん。俺さ、今好きな人、いるんだ…。」
夕方18時過ぎ。
私達は体育館の隅っこにある、跳び箱などが保管されている物置のような部屋にいた。
グランドに面している窓のからは、部活を終えたサッカー部の男子が、大声を上げながら笑っている様子が目に入ってきた。
もう夕日も傾き、外は段々薄暗くなっていた。
…わかってたよ。フラれる事くらい。
理由まではわからなかったけど、自分に好意を持ってるか、持ってないかくらいの予測はできていた。
でもね、それでも言いたかったんだ。
言ったら好きでいられなくなるのはわかってたけど、言わないのもとっても苦しかったから。
大好きだったから、スッキリしたかったんだ。
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