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「俺は知ってたよ」 「え」 さらりと呟かれた言葉。 てか、え、なに。 「…泉ってばエスパー?」 至極真面目に言ったつもりだったのに、目の前の表情はひどく冷たい。 な、なんだよ~!? 「お前なあ…わかりやすすぎ」 バカにしたように息をつく泉に、俺はハテナマーク全開の顔で首を傾げる。 わかりやすい? 「どゆこと?」 「だーかーらーあ」 黒目がちな瞳が吊り上がる。 それに気圧されて後ずさると、ぐぐいと近づく泉の顔。
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