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「やっぱ、キスしたくなった」
突然、竜哉が口を開いたと思ったらすごいことをさらりと言った。
「え!?」
今、何て言った?
驚く私をよそに近づく竜哉の顔。
ムリ~!!
心の準備が…
思わず目をギュッと瞑る。
………。
あれ?
ゆっくりと目を開く。
すごく近くにある竜哉の顔がなぜか不機嫌で
「…竜哉?」
「やっぱやめた。教室に戻るわ」
不思議そうに竜哉を見る私から急に体を離した。
そしてそのまま出ていってしまった。
なんで怒ってるの?
なんでおいていくの?
竜哉が分からなかった。
「何だったの?」
訳も分からずとり残され、一人呟いた。
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