12004人が本棚に入れています
本棚に追加
「どうかした?」
私に気付いて声をかけてくれたのは佐々木。
竜哉は相変わらずこっちを見ようとはしない。
私は何も答えず目線だけ竜哉に向ける。
「おい!竜哉…」
それに気づいた佐々木がすかさず竜哉を肘で小突いてくれた。
「あ?…何?」
少し嫌そうに竜哉がゆっくりと私を見た。
変に緊張して唇が渇く。
やっぱり怒ってる感じ…
でもこのままの状態はすごく嫌で…
だから勇気を出してみた。
「竜哉、ちょっといい?」
.
最初のコメントを投稿しよう!