想いの大きさ

9/19
前へ
/515ページ
次へ
立ち上がり教室を出ていこうとする竜哉。 そんな竜哉の腕を思わず掴んだ。 掴まれた腕を見て、それから私に目線を移してきた。 「…なんか怒ってる?私、なんかした?」 恐る恐る竜哉を見上げる。 「分かんないんだ」 言いながら私の頬に手を伸ばす。 ビクッと反射的に身を縮め目を瞑る。 「ほら…ね。やっぱり」 頬には触れる感触はなく、かわりに呆れた感じの竜哉の声がもれた。 何が「やっぱり」なのか分からず竜哉を見る。 .
/515ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12004人が本棚に入れています
本棚に追加