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あからさまに「しまった」という顔の竜哉。
私は唇の触れた首筋を手で覆う。
「最近、マジで触りすぎだから!」
竜哉と距離を保ちつつ文句を言う。
「そうか?…俺的にはまだ足りないほどなんだけど」
また恥ずかしがる様子もなくさらりと言いのける。
足りない……って。
顔が熱くなる。
「私は足りすぎてる!」
真っ赤になりながら自分でも訳も分からない言葉を発した。
「足りすぎ…って」
私の言葉に腹を抱えて竜哉が笑った。
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