あいつ＊２

素直な気持ち

逃れようともがく私を楽しそうに笑いながら抱き締める。

｢由宇は…嫌なのか？……俺に触られることが｣

急に真剣な声に変わりドキッとして

もがくことをやめ、竜哉の腕からゆっくりと顔を出す。

すごく真剣な顔の竜哉がいた。

だから素直に言おうと思った。

今まで恥ずかしくて言えなかったことを。

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