110人が本棚に入れています
本棚に追加
/125ページ
ザンふぁら篇 赤ク燃ユル炎ハ 水ニ守ラレテ
暗くてほとんどのものが、色を識別出来ない。
──嫌だっ…嫌だ!!どうして〝 〟が!!
──もうやめて!…お願いだから…!もう決まった事なのよ…!!
必死でおれを抑える、髪の長い少女。
──おれは認めないからな!!〝 〟が……どうしてこんな事になるんだ!!
君のサファイアの瞳からは、哀しい雫が落ちる。
─────ごめんね、" "─…
肉を断つ、嫌な音が響く。
生暖かいソレは、目の前のおれに耐え間無く降り注いだ。
彼女の最後の言葉は、おれの名前だった…
最初のコメントを投稿しよう!