ザンふぁら篇  赤ク燃ユル炎ハ 水ニ守ラレテ

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ザンふぁら篇  赤ク燃ユル炎ハ 水ニ守ラレテ

暗くてほとんどのものが、色を識別出来ない。 ──嫌だっ…嫌だ!!どうして〝    〟が!! ──もうやめて!…お願いだから…!もう決まった事なのよ…!! 必死でおれを抑える、髪の長い少女。 ──おれは認めないからな!!〝    〟が……どうしてこんな事になるんだ!! 君のサファイアの瞳からは、哀しい雫が落ちる。 ─────ごめんね、"  "─… 肉を断つ、嫌な音が響く。 生暖かいソレは、目の前のおれに耐え間無く降り注いだ。  彼女の最後の言葉は、おれの名前だった…
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