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私が依存している彼女も、私に頼りきり、甘えきり、私が彼女のために自分の時間を割くことを、手放しに喜んでいたというようなことはない。
彼女はむしろ、私の身体をいつも気遣っていた。
「もういいから休んで。私なら自分で何とかするから」
何度も言われた。
けれど、私はその度に嘘をついた。
「私は、大丈夫だよ」
「休みたくなったら休むよ」
彼女を一人にしたくなかった。
彼女に自傷行為をさせたくなかった。
だから、目を離したくなかった。
私が彼女から離れる時は、彼女の相手をできる他の誰かが現れたことを確認してからというのが、ほとんどだった。
そうでなければ、安心できなかった。
私の共依存は、「大なり小なり」の、「大なり」の方であった。
安堵など、するべきではなかった。
ストッパーを外すべきではなかった。
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