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そういう状態でいた時に、友達が、深夜のサークルに言葉の爆弾を投下した。
それは、彼女はもちろんのこと、その場にいた他の全てのクライアントを酷く傷つけた。
少しずつ、慎重に築き上げてきた信頼関係は、呆気なく崩壊した。
私が依存する彼女は、自殺を匂わせる発言の後、いくら呼び掛けても返事をしなくなってしまった。
また、その結果を招いた友達も、酷く落ち込んだ様子で、連絡を断った。
この日、私は二日後に恋人とのデートを控えていた。
私が、唯一優先してきたもの。
最愛の彼との時間。
私は彼女の連絡を、無事を知らせる連絡を待った。
朝まで待って何もなければ、仕方がない。眠ろうと思った。
夜ではないけれど、とにかく睡眠をとらなければと思った。
彼とのデートがあるのだから。
彼女の無事は、夜が明けた頃に、確認できた。
心から安心した。同時に、眠気を感じた。
休むと告げ、ベッドへ潜った。
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