裏切りの自覚

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私が、友達のそれに嫌気が差し始めた頃、他の相談員が本気か冗談か、 「主催が自分をいじめてストレス発散する」 とこぼした。 それには私も、ここぞとばかりに便乗した。 しかし友達は、それを止めない。 笑って我慢することは、私にはもう限界だった。 正直、どうしてここまでさせられなくてはならないのだろう、と思った。 主催の失敗によるクライアント達のメンタルケア。 自殺に追い込んでしまうほどのものであったから、本当に必死であった。 また同時に、天の岩戸よろしく、落ち込んで姿を隠してしまった本人への呼び掛け。 東奔西走。そう言ったら大袈裟かもしれないが、そのくらいには動いたような気がする。 そしてその上、ストレスの押しつけとも言えることを行われた。 もう無理だ、と思った。 辞めよう、と思った。 自分が壊れてしまう。 そう考えていた時、彼氏からの電話が入った。
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