9人が本棚に入れています
本棚に追加
自分を大切にできない私は、睡眠も、時には食事さえ削って「おせっかい」をやく。
人はそれを、「相談にのる」と表現するけれど。
私は、一度だって他人の相談にのっているという意識を持ったことはなかった。
だから、自分からはほとんどその言葉を口にしない。
「話を聞く」とか「話す」という言い方をする。
だって、私には人の相談にのる能力なんて、ないことを知っているから。
私のその様子を、「頑張っている」と言う人も、たくさんいる。
確かに、私は頑張っているかもしれない。
けれどそれは、悩んでいる人のためではなくて、自己満足のため。
人を慰めることで、優しい言葉をかけることで、私は自分を癒しているのだと思う。
その人に自分を重ねているから。
自分が言って欲しい言葉を、他人にかける。
私には、他の人みたいに、悩み事だとか辛い気持ちだとかを、素直に表現することができないから。
他の人を自分に見立てて、自分で癒す。
バカみたい。ていうか、バカ。
最初のコメントを投稿しよう!