裏切りの自覚

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彼は、私に眠れたかどうかと尋ねてきた。 私は、眠ったと答えた。 それから、 「またモバ禁しようと思う」 と告げた。 私は、無理だと思ったから、限界だと判断したから、自分を守るためにそこから離れることで、彼との約束は守られると思っていた。 しかし彼は、理由を聞いて激怒した。 「結婚やめよう」 冷たく一言、それだけを言われた。 私にはわけがわからなかった。 彼は、私が眠れない理由は、自分が淋しい思いをさせているからだと思っていた。 けれど実際には違った。 自分の身体より他人にかまけることを優先させた結果であった。 約束をしていたにも関わらず、この事実。 裏切りだと言われた。 しかも、デートを控えていることはわかっていたはずなのに、眠らなかった。 私は、眠ろうとしたけれど友達が心配で眠れなかったのだと説明した。 「だったらその友達のところに行けば」 涙がこぼれた。
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