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けれど、ほとんどの人はそれに気付かなくて、私のことを「優しい人」だと思っているみたい。
だって皆、
「優しいね」
って言うもん。
私は優しくなんか、ないのに。
泣いている人がいれば、無視はできない。
身を削ってだって、側にいたがる。
けれどそれは、優しさからじゃない。
私がそこに、依存しているだけ。
だって、そうしたら私は必要とされるもの。
泣いているところへ手を伸ばせば、誰だってそれを掴んでくる。
私はそれを、知っている。
そうして私は、自分の居場所を作っていく。
次から次へと。
他人の苦しみを利用して、自分自身を慰めるために。
だって。
独りぼっちは寂しいんだもん。
がっかりするかな。
軽蔑するかな。
好きに思っていーよ。
だけど一つだけ聞いて。
私はあることを除いては、あなた達に嘘の言葉をかけたことはない。
矛盾しているかもしれないけれど。
心配な気持ちも、本当なの。
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