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開始した当初は、クライアントの数に比べて、カウンセラーの数が、圧倒的に足りなかった。
猫の手も借りたいような状態。
順番待ちをしているクライアントも、結構いたんじゃないかな。記憶が定かではないけれど。
私はその時確か、友達が作ったサークルってことで、ただ見物に行っているくらいのつもりだったと思う。
友達は、責任感の強い人。
だからなのか、人手の足りない部分は、全て自分で抱えこんでいた。
そんな状態で、いつまでも続けていけるはずがないと、私は思った。
崩壊は、目に見えていた。
友達も、サークルも。
それでも、サークルへ入りたがる人は、後を絶たなかった。
友達の作った、個人対応式のシステムは魅力的だったし、友達自身の人柄も、その現象を引き起こす要因になっていたと思う。
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