あなた

2/2
前へ
/72ページ
次へ
なんと言えばよかったのか   あたしに何がいえたのか   ばかにしないでよ   そういえばよかったの   何も言わず泣けば伝わった   いつだって、伝えたい想いの10分の1も伝えられない   あなたが一番あたしのこと   わかってるじゃない   あたしの気持ち知ってるくせに   しらばっくれるんだね   いっそ、出会わなければ   何度、そう想ったことか   でも、あなたに出会わないことは   あたしの人生   すべてを否定することになる   人を好きになることが   こんなにも切ないってことを   教えてくれたのは   あなただったから…   すべてを捨ててでも   そばにいたいって   思わせてくれたのも   あなただった   あたしのすべてをうけいれてくれたのも   一生懸命あたしにあわせてくれたのも   あなただけ…   ごめんね、   あたしは子供だったから   知らず知らずのうちに   あなたを傷つけていた   愛されることがどういうことか   わからなかったの   あの頃は   大事なものが多すぎて   あなたの気持ちは   後回しだった   愛が重くて   押しつぶされそうで   あたしのわがままで   あなたを捨てたわ   でも…   たくさんの初めてをくれた人   そんな人を   忘れることができるハズもなく   3回目にはあたしが   惚れたっけ   恋に落ちる瞬間   初めて目のあたりにした   恋を実らせたいなんて思ってなかった   ただ、自分の気持ちにウソをつきたくなかっただけ   あなたの口から   他のオンナの名前なんて聞きたくない   でも、嫉妬できない   付き合う気なんてないくせに   なんでそんなに優しくて激しい   キスをするの   あたしのことなんて   どうでもいいくせに   なんで連絡してくるの   あなたの好きなオンナの話なんてききたくない   なんで、応援してるんだろう   あなたを幸せにしてあげたかった   でも、幸せにできるのは   あたしではないんだね   それなら   どんな形でもいい   あなたとかかわっていたい   あたしが必要じゃなくなる   その日まで…
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加