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あたしはよく眠る
からだの調子が悪いとき
ストレスを感じたとき
心のバランスがくずれたとき
現実から目をそむけるかのように
深い眠りにつく
いっそ、目覚めたくないかのように
いつから、そうなってしまったのか
気付いたときにはもうそういうスタンスができていた
何度深い眠りに落ちたのだろう
しかし、他にストレスを解消する方法は
何もないのだ
幼児退行と似ている
そして、あまりに辛い記憶は
深い眠りの間に
あたしの頭の中から消えていくのだ
防衛本能なのだろうか
たまに、不安になる
記憶がなくなっていくことが
そして
思い出すことにも抵抗がある
いつか、安らかな眠りにつくことが
できるようになるのだろうか
そして今日もあたしは眠る
何も知らない
眠り姫のように…
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